骨盤の構造と動きについて

実はほとんど動かない骨盤!

骨盤は右の図にあるように

・背骨からつながる逆三角形の 「仙骨」 

 ・仙骨とつながる左右一対の 「寛骨」

「仙腸関節」という関節で構成されています。

 

この仙腸関節は強力な結合組織である靭帯でガッチガチに固定されています。

そのため骨盤はほとんど動かないのです!! 

後ろから見た骨盤の図

骨盤のゆがみとは?

では、ほとんど動かないはずの骨盤が「ゆがむ」ことがあるのか?と疑問に思う方も多いでしょう。

強力な靭帯でガチガチに固定された仙腸関節もわずかに動きます。

その動く幅は、うごいても1ミリ程度です。

しかし、その1ミリにも満たない背面の仙腸関節のズレも、骨盤の前面まで来ると大きなゆがみとなるのです!

骨盤のゆがみは、大きい人で2センチぐらいの上下差がある方もよく見受けられます。

ではゆがみがあると体にどんな影響があるのでしょうか?

ゆがみからくる体の不調

骨盤のゆがみを放置していると、その上にある

背骨のゆがみを引き起こしてしまい、

肩こり、腰痛、膝痛の原因にもなります。

 

特に出産後の女性は骨盤が開いています。

 

骨盤を締めて正しい位置に戻すことにより代謝が上がり、

冷え症、生理不順、生理痛、不妊症、便秘、自律神経症、

下半身太りの解消やヒップアップにもつながります。

意外と怖い「自律神経」の不調

自律神経とは、人間が「緊張したとき」、反対に「リラックスしたとき」に働く神経で、

緊張した時 → 「交感神経」

リラックス時 → 「副交感神経」

がそれぞれ働きます。

 

現代人はストレスがたまりやすく緊張しやすい社会生活のために

「交感神経」の方が過剰に働きがちです。

交感神経は筋肉を緊張させ、血圧を上げるなどの働きがあるため、長く緊張が続くと

・肩こり

・頭痛

・血行不良にともなうさまざまな不調

・内臓の働き低下(消化不良・便秘など)

などの症状を招いてしまいます。

ストレスがたまると胃潰瘍になる…とはよく聞くと思いますが、ストレスで交感神経優位になって

内蔵の働きをつかさどる副交感神経が弱くなり、胃の粘膜も弱って胃潰瘍になってしまうのです。

姿勢の悪さ、骨盤・背骨のゆがみからくる自律神経の不調

自律神経は背骨と背骨の間から神経の束を出して内臓や体の各器官へ指令を出します。

姿勢が悪いと、背骨の間の神経の通り道を圧迫してしまい、

自律神経からの指令が伝わりにくくなってしまうのです。

そのため姿勢が悪いと体のさまざまな不調が出てしまいます。

 

猫背やケータイ・スマフォ・パソコンの長時間使用による前かがみ姿勢は

肩こり・腰痛だけでなく、内臓の働きも悪くしてしまうのです!

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